【音無神社】
音無神社は、伊東市街の中央を流れる
音無川(松川)の東岸に鎮座する古社です。
創建は不詳です。
音無の森と呼ばれる鎮守の森に囲まれた神社です。
本殿には、
安産と縁結びの神様
「豊玉姫命(とよたまひめのみこと)」
がお祀りされています
豊玉姫命は、「安産の神」とされ、
地元では古くから、
出産前に底の抜けた柄杓を
神社に納めて安産を祈願する、とのことです。
<天下の奇祭「尻つみ祭り」>
毎年11月10日に
「天下の奇祭」といわれる「尻つみ祭り」が斎行されます。
その内容は、暗闇の中でお神酒を酌み廻し、
廻す際に其の合図として、おしりを摘む、というものです。
<樹齢千年のタブノキ>
タブの木は海に近い暖地性の常緑高木で、
クスノキ科に属し本州中部以南に広く分布しています。
5月初旬頃に新芽が赤く出るものがあり、
花は5~6月に咲きます。
花柄は赤くよく目立ちます。
実は黒紫色で7、8月に熟し、
樹皮は線香などに使われます。
音無神社のタブノキは2本あります。
一つは目通り4.1メートル、高さ12メートル。
もう1本は目通り3.5メートル、高さ14メートルとなっています。
熱帯でもない場所でこれだけ
大きく育つのは珍しいこと、とのことです。
伊東には他にも大木がありますので、
大地のパワーが強い、のかもしれませんね。
音無神社のタブノキは伊東市指定の天然記念物です。
市指定年月日:1968年6月7日
【源頼朝と八重姫の逢瀬の場所】
「曽我物語」によりますと、
若き源頼朝と八重姫の逢瀬の地であったそうです。
音無の森が逢瀬の場で、
松川を挟んだ対岸の「ひぐらしの森」は、
源頼朝が八重姫に会うため
日暮れを待った所とも言われています。
(なんか脳内でサザンオールスターズの
「LOVE AFFAIR~秘密のデート~」の
メロディがかかってきました♪)
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「曽我物語」では
平治の乱後、14歳で伊豆国の蛭ヶ小島に流された
源頼朝は、一時、伊東の小御所で
暮らしていたそうです。
また実際にもそうした説があります。
伊東祐親が大番役で上洛している間に
若き源頼朝は八重姫と逢瀬を重ね、
千鶴丸という男の子をもうけます。
京から帰ってそのことを知った八重姫の父である
伊東祐親は平家の叱責を恐れ(異説あります)、
孫である千鶴丸を松川の轟ヶ淵で
柴漬にして殺害し(生存説もあります)、
(柴で包んで縛り上げ、重りをつけて水底に沈める処刑法)
娘の八重姫を江間小四郎に嫁がせます。
伊東祐親は頼朝追討の兵を向けますが、
源頼朝は熱海の走り湯権現
(現在の伊豆山神社)に身を隠したとのことです。
音無神社近くの最誓寺(伊東市)は、
江間小四郎と八重姫開基と伝わる寺で、
千鶴丸を祀った寺といわれています。
そのお寺には伊東家のお墓があります。
【で・・・江間小四郎】
ウィキペディアは別人としていますが、
「ただの」江間小四郎ならば、
お寺を開基させるほどの力があるのでしょうか?
この「江間小四郎」はやはり、
伊東祐親の外孫でもある
あの御仁なのではないのでしょうか?
そして八重姫を「嫁がせた」のではなく、
当初は身柄を預けた、のではないでしょうか?
で・・・・その後は・・・?
2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では
八重姫は義時の「初恋の人」との設定なので
2人の関係がどんな風に描かれるか楽しみです。
【交通アクセス】
JR「伊東」駅から徒歩約10~15分。
路地を入ったところにあります
【所在地】
〒414-0032 静岡県伊東市音無町1−13
【駐車場】
専用の駐車場はありません。
伊東市内のコインパーキングに駐車して
市内をいろいろと巡るといいと思います。
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