【西来院】
西来院 月窟廟(築山御前墓所)。
静岡県浜松市の中区、
閑静な住宅地の一角にある
西来院(せいらいいん)は、
高松山(こうしょうざん)と
号する曹洞宗の寺院です。
正長元年(1428年)、
寒厳(かんがん)十三派のうちの
月窓派(げっそうは)の拠点として、
月窓義運禅師(げっそうぎうんぜんじ)
によってに開創されました。
本尊は釈迦牟尼仏です。
墓苑には戦国時代の
悲劇の女性として知られる
徳川家康の正室である
築山御前の廟堂(月窟廟)をはじめ、
徳川家康の異父弟である
松平源三郎康俊、
江戸時代の浜松女流歌人・杉浦真崎、森繁子などの墓があります。
築山御前は天正7年(1579年)、
佐鳴湖岸の小藪(太刀洗の池)において、
徳川家康の家臣の手にかかり
悲劇的な最期をとげました。
築山御前の廟堂である
月窟廟(げっくつびょう、がっくつびょう)は
一時戦災のため焼失しましたが、
昭和53年の400年忌に復元されました。
<浜松最大最古の六地蔵尊>
参道にある六地蔵尊です。
この六地蔵尊は今から約300年前に
建立され浜松最大最古といわれています。
日本では地蔵菩薩の像を
6体並べて祀る六地蔵像が各地で見られますが、
これは、仏教の六道
(地獄道・餓鬼道・畜生道・
修羅道・人道・天道)において、
それぞれ6種の地蔵が
衆生を救うとする説から生まれたものです。
訪れた時は、夏の季節で
草木が生い茂って頭部くらいしか見えませんでした。
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<西来院の長藤>
樹齢200年以上はあるといわれている長藤です。
大正中期に「藤番付」を編んだ大蕪庵十湖翁は、
東の横綱に池田行興寺の藤を、
西の横綱に西来院の藤を挙げたとのことです。
藤棚の中央には
「咲きながら のびすすむなり 藤の花」
と詠まれた松島十湖翁の句碑があります。
藤の開花は例年4月下旬から5月上旬です。
気象条件にもよりますが、
4月29日を中心とした前後3、4日間が
見頃とのことです。
【交通アクセス】
(電車・バス)
(1)
浜松駅北口バスターミナル②のりばから
「広沢・医療センター方面」行きのバスで約15分、
「広沢一丁目」下車、徒歩約5分
(2)
JR浜松駅から遠鉄バス
「舘山寺温泉」行き「鹿谷町南」バス停下車、
徒歩15分。
※バスの運行状況など
最新の情報を必ずご確認ください。
【駐車場】
参拝者用の駐車場が
門を入った少し先の右側にあります。
門が狭いので走行にはお気を付けください。
【所在地】
〒432-8013 静岡県浜松市中区広沢2丁目10−1
現地所要時間:20分程度
松平信康(徳川信康)~将来を有望されていた嫡男でしたが、築山殿と共に非業の死を遂げます。
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築山殿(瀬名)~徳川家康の正室で松平信康と亀姫の生母ですが、後に非業の死を遂げます。
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