城跡

飛山城~宇都宮氏の家臣である芳賀氏の居城で築城は鎌倉時代、国指定の史跡です。

飛山城跡(宇都宮市)



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【飛山城】

堀底から土塁の最高点までは
10mはありそうな勢いです。
飛山城跡 土塁

城域はかなり広いので、
時間にはゆとりを持って
攻城しましょう。
季節によっては
スズメバチが結構飛んでくるとのことです。
飛山城跡

【城について】
飛山城(とびやまじょう)は、
下野国(現在の栃木県宇都宮市竹下町)にあった
中世の日本の城です。
宇都宮氏の家臣・芳賀氏の居城でした。
城跡は国の史跡に指定されています。
飛山城跡案内図
(飛山城史跡公園)

【城郭構造】
平山城
飛山城 ジオラマ

【築城主】
芳賀高俊

【築城年】
鎌倉時代末期

【主な城主】
芳賀氏(清原氏)

【廃城年】
天正18年(1590年以降)

【遺構】
土塁、空堀
飛山城跡 堀(4号堀)

【指定文化財】
国の史跡

【歴史】
飛山城は鎌倉時代後期にあたる
永仁年間(1293年-1298年)頃、
宇都宮景綱の家臣・芳賀高俊によって
築かれたといわれています。
芳賀氏と宇都宮氏
芳賀氏は飛山城に居する間は
清原氏を名乗ったと言われています。
この清原姓が後の現宇都宮市東部の
地名「清原」となったと
考えられていますが、不詳であるとのことです。
南北朝時代は、北朝側でした。
1339年、1341年での
南朝方の常陸や春日顕国との戦いでは
敗れています。
1340年ころの南朝・北朝方の動き
芳賀氏は上野国・越後国の守護代に
任じられるなど隆盛しました。
しかし戦国時代に入ると、
芳賀氏や飛山城も関東平野の
覇権争いに例外なく
巻き込まれていきます。
飛山城 ジオラマ
(櫓台?)
弘治3年(1557年)には
宇都宮氏や芳賀氏を支援した
常陸国佐竹義昭による
宇都宮城奪回作戦
(その時期の宇都宮城は
壬生城主・壬生綱雄が占領)の
最前線基地となっていました。
天正18年(1590年)、
関東に台頭していた小田原北条氏を
滅亡させた豊臣秀吉は宇都宮城に入城し
関東の支配体制を決定する
宇都宮仕置を行います。




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そこで豊臣秀吉は
宇都宮氏18万5千石の
所領安堵を裁決した一方で、
「佐竹・宇都宮ならびに家来のものども、多賀谷・水谷」
に対して「いらざる城は破却せよ」
との命令を発しています。
そのため、飛山城も
「城破り」の対象として
破却され廃城となったのでした。
16世紀頃の宇都宮氏関連の動向

【構造】
飛山城は、鬼怒川の東岸を利用して
造られた東西240m、南北420mの
長方形の縄張りに築造された
平山城です。
現在残されている遺構は
約14ヘクタールと広大な領域に広がり、
北側と西側を鬼怒川および
その支流に沿った断崖
(比高差25m)、
東側と南側を二重の土塁と堀で囲う、
堅固な造りとなっています。
また内側空堀も幅15m、
深さ4mもある大掛かりな遺構を
保持しているとのことです。

<木橋>
飛山城 木橋
この手前に城跡開設ののパンフレットがあります。

<木橋と土塁>
飛山城 木橋と土塁

<ジオラマ>
飛山城 飛山城 木橋と土塁 ジオラマ

<土橋と門と堀>
飛山城跡 土橋と門と堀

【半地下式の竪穴建物】
城は北西部に主郭があり
空堀によって5つの曲輪に分けられています。
その南側には1つの郭(曲輪)が設けられ、
さらにこれらの曲輪の東側と
南側を取り囲むように
細長い曲輪が設けられています。
そしてその外堀沿いには
5つの櫓台が置かれていました。
各郭とも土塁と堀で囲まれており、
最北の小さな郭に
城主の居館があったと考えられています。
発掘調査によって、
城跡からは、兵士の詰め所と思われる
竪穴建物や、貯蔵庫と思われる
半地下式の竪穴建物が確認されています。
また、常滑焼や瀬戸焼などの
陶磁器類や小札や轡などの
鉄製品が出土しています。
飛山城 復元の経緯
なお、城跡からは「烽家」
と記された墨書土器が出土しており、
平安時代初め頃には
この地が烽火台として
利用された可能性の高いことが
確認されたとのことです。

【現状】
飛山城跡は昭和52年(1977年)に
国の史跡に指定されました。
また、宇都宮市によって
2000年から史跡公園としての
整備が行われ、2005年3月に
飛山城史跡公園が開園しました。

【飛山城史跡公園】
飛山城は、鬼怒川左岸の段丘を利用して
築かれた平山城で、約14haという
広大な面積を持ち、
東と南は二重の堀で、
西と北は鬼怒川で守られています。
園内には発掘調査で確認された
木橋や掘立柱建物・竪穴建物などが
復元されていて、
四季折々の自然も楽しめます。
また、土塁登り体験もできます。
公園内には、土塁や堀、木橋、
兵士の詰所と思われる
掘立柱建物などが復元されています。
また、公園に隣接して
「とびやま歴史体験館」が開設され、
城や城主芳賀氏に関する史料などが
展示されているほか、
戦国時代の衣装の着用体験、
勾玉・土器などの作成体験、
昔の遊び(小将棋など)
の体験ができるとのことです。

【開園・開館時間】
<飛山城史跡公園>
(4月~10月)
午前9時~午後5時
(11月~3月)
午前9時~午後4時30分
(入園は閉園時間の30分前まで)

(休園・休館日)
月曜日(祝日・休日を除く)
祝日・休日の翌日(土曜日・日曜日は除く)
年末年始(12月29日から翌年1月3日まで)

<とびやま歴史体験館>
 午前9時~午後5時
(入館は午後4時30分前まで)
 ※入園・入館料:無料
とびやま歴史体験館

コンパクトながらも
分かりやすく解説されており、
中世から戦国時代の北関東の動向が
把握できますよ。
お時間があれば
立ち寄られることをお勧めします。




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<公園ガイド>
4~7・10・11月(土・日・祝)
午前10時30分、
午後1時30分
8~9月(土・日・祝)
午前10時30分 
12~3月(土・日・祝)
午後1時30分
※気象状況により中止になる場合があります。

【所在地】
〒321-3236 栃木県宇都宮市竹下町380−1

【駐車場】
とびやま歴史体験館の駐車場があります。
無料です。

【トイレ】
とびやま歴史体験館内にあります。

【自販機】
清涼飲料水の自販機が
駐車場わきにあります。

【交通アクセス】
(車)
宇都宮市街地より国道123号線、
鐺山交差点を左折して約2km
飛山城跡と「飛山城跡」停留場

(芳賀・宇都宮LRT )
宇都宮駅東口停留場乗車、
「飛山城跡」停留場下車、
徒歩約20~30分
(坂道があります)
「飛山城跡」停留場

滞在所要時間:20分~
(じっくり見るには2時間くらい必要?)

宇都宮城~800年の歴史を誇る関東七名城~宇都宮氏が築城し本多正純が築いた城下町

多功城~宇都宮氏の一門である多功氏の居城で宇都宮城の南方防衛でした。

上三川城~多功城と共に宇都宮城の南方の防衛の支城で現在は城址公園です。

中里城(宇都宮市)~氏家公頼の二男である中里高信が鎌倉時代に築城し主家は宇都宮氏でした。

徳次郎城(宇都宮市)~宇都宮氏家臣の新田徳次郎昌言が日光山僧兵対策で築城。

祖母井城(芳賀城)~代々宇都宮氏の家臣であった祖母井吉胤が築城、往時は大城郭だったとのこと。

唐沢山城~藤原秀郷の築城と伝わる「関東一の山城」と称される関東七名城。

真岡城~宇都宮氏の家臣であった芳賀氏の居城、江戸時代には陣屋がありました。

益子古城と益子城~宇都宮氏の家臣である 益子氏の居城でした。

茂木城(桔梗城)~宇都宮一族の茂木氏の居城で現在は綺麗に整備されています。

下野・横田城~宇都宮一族の横田氏の居城、のちに上三川城に移りました。

早乙女坂古戦場~那須氏と宇都宮氏が争い那須氏が勝利した古戦場跡です。

小田城跡(つくば市)~鎌倉初期に八田知家が築城し、戦国時代の小田氏15代の居城でした。

関城跡(常陸国)~南北朝時代に南朝方であった関宗祐・宗政親子が北朝の標的に晒されながらも戦いました。

大宝城(茨城県)~関東最古の八幡宮である大宝八幡宮境内にあり下妻氏によって築城された城です。

伊佐城~伊達氏の祖とされる一族の伊佐氏が築城し、南北朝時代には南朝側について戦いました。

真壁城~大掾氏の一族である真壁氏が支配、江戸時代に浅野長政が真壁藩5万石を与えられます。

阿波崎城~南北朝時代に南朝方の北畠親房が転戦した古城跡です。

神宮寺城(常陸国)~南北朝時代に築城された南朝方の城で遺構が良好な状態で残っています。

黒羽城~大関高増が戦国期に築城し、黒羽藩として明治まで存続、松尾芭蕉も城下に滞在しました。

下野・川崎城~藤姓塩谷氏の塩谷朝業が鎌倉時代初期に本拠地として築城、塩谷(しおのや)氏とは?

宇都宮芳賀ライトレール線~2023年8月に開業した宇都宮ライトレールの路線です。

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