城跡

毒島城跡~沼の小島にあった城~大蛇伝説あり

毒島城 遠景



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毒島城跡

毒島城跡(ぶすじまじょうあと)と読みます。
毒島城跡は周囲を水田に囲まれ、
平面形は東西約150メートルの円錐台形をしています。
古くは沼の中に孤立した島であったといわれており、
この沼には大蛇が住むという伝承があります。
この城の構造は、上段部に本郭、
下段部にそれを囲む腰郭からなっており、
虎口(こぐち)は西南面中央1か所だけとなっています。
ここから南東1.5キロほどの位置に
「赤堀」城跡があります。
一説にはこの「赤堀」城の出城ではないかとの見方があるようです。

上杉謙信の馬の蹄跡】
城(島)の西側には巨岩があります。
そしてその巨岩には馬蹄の跡のようなくぼみがあるそうです。
このくぼみは上杉謙信の馬の蹄の跡である、
と伝えられているそうです。

【所在地】
〒379-2215 群馬県伊勢崎市赤堀今井町2丁目815

【形態】
丘城
【遺構】
曲輪

【歴史】
築城者や築城年代は不明ですが、
永禄年間(1558年~1569年)には
青木長綱が居住していたそうです。
三浦謙庭に攻められたとの記録があるそうです。
其の後、青木長綱は桐生氏に属して、
広沢寄居に移ったとの事です。

【伝承】
三浦謙庭が青木長綱を攻めた時に伝わる
伝承があります。

三浦謙庭が青木長綱(入道)を攻めた時、
毒島城を囲む沼には大蛇が棲みついていたとの事。
そのため、なかなか攻めることが出来ず、
どうしたものかと考えました。
そこで、三浦謙庭は7個の石うすで
ブスと呼ばれるトリカブトの一種である
植物から毒を作って調合し、
沼に投げ入れました。
すると大蛇はいたたまれなくなり、
西の方角へ逃げ込み、
城はその後あっという間に落城したとの事。
このいい伝えからこの城の名前が
「毒島」となったともいわれているそうです。
なお、実際に4つの石臼が毒島城跡から
北西400m程の場所に、
昭和の初めまで存在していたと
伝えられているそうです。

【案内看板】
この付近に普通車1台ほどの駐車スペースがあります。
但し、この看板までは、
車がやっと1台走行できる程度の幅の「あぜ道」を通ります。
そして見渡す限り、
人様の田畑なので、
訪れる際はくれぐれもご注意ください。

毒島城跡への道

<案内看板>
毒島城跡 看板

【虎口】
案内看板が設置されているあたりが虎口となるそうです。
毒島城跡 虎口




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【交通アクセス】
JR両毛線「前橋」駅よりバス。
「西大室」徒歩25分程度。

<付近の施設>
◆工場「北斗」の南西側

<場所>
青印は案内看板のある辺り

茶臼山古墳】
毒島城跡よりすぐ西側には、
「茶臼山古墳」があります。
またこの周辺は、小規模ではありますが
古墳が多い場所でもあります。
もしかしたら「毒島城跡」も
かつては古墳だったかもしれません。

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