【堤信遠】
つつみのぶとお、と読みます。
生年は不詳です。
平安末期の武士で、堤権守と称していました。
「すぐれたる勇士」であったと伝えられています。
治承4年(1180年)8月、
源頼朝の挙兵に当たって最初の攻撃目標となった
山木兼隆の後見で山木の館の北方に居住していました。
北条時政は佐々木定綱に
山木兼隆の後見役の堤信遠は
優れた勇士であるので
軍勢を別にしてこれを討つよう命じたとのことです。
そこで佐々木兄弟は堤信遠の館に向かい、
子の刻に経高が館に矢を放ちました。
「吾妻鏡」にはこの出来事を
「源家が平家を征する最前の一箭なり」
と記されています。
堤信遠の郎従が応戦して矢戦になり、
経高は矢を捨てて太刀を取って
突入したとのことです。
堤信遠も太刀を取って
組み合いになったとのことです。
その後経高が矢を受けて倒れるが、
定綱、高綱が加わり、
遂に堤信遠を討ち取ったのでした。
【北条時政とライバル関係】
堤信遠は田方郡に勢力を築きつつあり、
北条氏にとっては競合関係にある豪族でもありました。
2022年NHK大河ドラマ
「鎌倉殿の13人」では
吉見一豊(よしみ かずとよ)さんが
演じられます。
山木判官平兼隆館跡~伊豆目代平兼隆の襲撃~源氏再興の狼煙はここから始まりました。
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