鎌倉殿の13人

堀藤次親家館跡~源頼朝の挙兵当初からの側近で源頼家の信頼が厚かった人物

堀藤次親家館跡 石碑



スポンサーリンク



【堀藤次親家館跡】

【所在地】
〒410-2402 静岡県伊豆市大野

現在、周辺には何もありません。
堀籐次親家館跡の石碑のみがあります。

<堀籐次親家館跡の石碑>
堀籐次親家館跡の石碑

石碑には北条氏を恐れて長い間、
その霊魂を弔うことすら叶わなかった旨の文章があります。
大野老人クラブの方々がこの石碑を建てたとの事です。

<周辺の風景>
今はひっそりとしています。
この地に生まれたとされていることから、
屋敷跡というよりは出身地なのでしょうね。
中伊豆に群居した
さほど権力の強くない土豪の一人と推定されています。
源頼朝とその子源頼家の2代に渡って仕えた
いわば「大出世」した実力者なのかもしれません。
だから、北条時政により
「危険」と見なされたのかもしれませんね。
堀藤次親家館跡の周辺

堀親家

堀 親家(ほり ちかいえ
生年不明 – 建仁3年9月5日
(1203年10月11日))は
平安時代末期から鎌倉時代初期の伊豆国の武士です。
通称は藤次でした。
系統は不明ですが、
工藤氏庶流の堀宗俊の次男として産まれたともあります。
石碑にもその旨の文章が刻まれています。

治承4年(1180年)8月の
源頼朝の挙兵当初から側近として仕えており、
山木兼隆襲撃、石橋山の戦いにも加わっています。

「吾妻鏡」や「源平盛衰記」に
堀親家の名が随所に出てくることから、
源頼朝とその嫡男である源頼家に信頼され
側近として活躍したことがうかがえます。

【源義高の件】
元暦元年(1184年)4月、
源義高の鎌倉逃亡の際、
堀親家は源頼朝に義高追討を命じられます。
そして堀親家の郎党である
藤内光澄が入間河原で
源義高を討った事を鎌倉に報告します。

【まさかの政子が・・・】
其の後、源頼朝の娘で
源義高の許嫁であった大姫が、
源義高の死を知り、
悲嘆のあまり病床に伏したため、
母の北条政子が憤り、
「義高を討ったために
大姫が病気になってしまった。
すべては親家の郎党の不始末のせいである。
たとえ御命令であっても、
なぜ内々に事情を大姫に知らせなかったのか」
と源頼朝を追求したのでした。
そうして何と、藤内光澄は
政子の圧力に折れた源頼朝の命によって
梟首されてしまったのでした。
それでも(?)
堀親家はその後、奥州合戦や源頼朝の上洛にも従いました。

【源頼家に仕えるも】
源頼朝死後は二代将軍である源頼家に仕えました。
建仁3年(1203年)9月、
源頼家が病床に伏している間に、
外戚である比企一族が
北条時政らによって滅亡された事を知った源頼家は、
堀親家を使者として北条時政を討つべく
和田義盛・新田忠常に書状を出したとあります。
しかしながら和田義盛は文を北条時政に渡し、
(和田義盛自身も
後年北条氏によって仕掛けられて滅亡するのに・・)
堀親家は捕らえられて
工藤行光によって殺害されてしまいました。
堀親家が殺されたことを知った源頼家は
憔悴しきってしまったとあります。

仁田館跡~慶音寺に今も残る土塁と堀。仁田忠常とは?

和田義盛と和田合戦~三浦一族~鎌倉幕府創始の功臣だが北条義時に嵌められる

関連記事

  1. 設楽原決戦地 馬防柵 長篠・設楽原の戦いの古戦場~織田・徳川連合軍と武田軍の決戦の地で…
  2. 仁右衛門島 仁右衛門島~源頼朝が身を隠し潜んだ場所で、頼朝一行を洲崎から案内…
  3. 古河公方館跡 古河公方館跡~古河公方の存在とは?関東における戦国時代の幕開けの…
  4. 塚原卜伝の墓 塚原卜伝の墓~鹿島新當流を開いた剣聖は北浦の畔で静かに眠っていま…
  5. 鎌形八幡宮 木曾義仲(源義仲)河内源氏で源頼朝とは従兄弟、美男子で信義と情を…
  6. 武田氏館(茨城県ひたちなか市) 武田氏館と湫尾神社~ひたちなか市武田は甲斐武田氏発祥の地でした。…
  7. 岡崎義実公の像 岡崎義実~代々源氏の家人で特に忠義心厚い人物。三浦一族だが中村党…
  8. 亀穴城址(滝山城址)と宮崎神社 奥平貞勝と亀穴(滝山)城~松平氏・今川氏・織田氏・徳川氏・武田氏…



スポンサーリンク




コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

おすすめ記事

  1. 三河 ・東条城~東条吉良氏・東条松平氏の居城、藤波畷の戦いで吉良氏が松平元康に敗れました。 三河・東条城

ピックアップ記事

  1. 尾鷲・中村山城
  2. 浦戸城跡
  3. 長篠城址
  4. 桜井城(千葉県旭市)
  5. 鳴海城跡(天神社)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
PAGE TOP