史跡・城跡

若獅子神社~若獅子とは戦時中の少年戦車兵の愛称、帰還戦車・九七式中戦車があります。

若獅子神社 九七式中戦車(チハ車)



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【若獅子神社】

若獅子神社(わかじしじんじゃ)は
静岡県富士宮市にある神社で、
陸軍少年戦車兵の教官、
生徒六百有余を祭神として祀っています。

昭和40年(1965年)12月、
陸軍少年戦車兵学校の跡地に
戦没同窓生の慰霊・顕彰のため
若獅子の塔を建立したのを起源とし、
昭和59年(1984年)10月に
神社を創建しました。

若獅子神社

【若獅子の塔】
御霊の慰め、平和を祈念といった思いから、
陸軍少年戦車兵学校同窓生ほか
支援者により建立された塔です。
「若獅子」とは、戦時中の少年戦車兵の愛称でした。
概ね14歳から19歳頃の少年であったとのことです。

若獅子の塔は金沢庸治の設計、
若獅子の像は日本芸術院賞受賞者の
内藤春治氏の製作によるものです。

毎年8月15日には、「みたま祭」が行われます。

【安置されるサイパン帰還戦車】
機甲部隊の主力としてサイパンの戦いにて
使用された九七式中戦車(チハ車)が
置かれています。

九七式中戦車(チハ車)

昭和51年(1976年)夏に
発見されたこの戦車は、
戦後30年余りが経ち、この地に安置されました。
大激戦で日本軍が全滅となったサイパンの戦いで戦死した
40余名の少年戦車兵への追悼の願いが
込められているとのことです。

車体には貫通した弾の跡が各所に見られ、
激戦の跡を物語っています。
発見時、車内から二振の日本刀と
人骨が発見されました。
人骨はその後の調査で、
戦車第九連隊第三中隊砲手
鈴木正軍曹と判明し、遺族に返還されました。

九七式中戦車(チハ車)

なお、同じく戦車第九連隊所属で、
同時期に帰還したもう1輌は現在、
靖国神社の遊就館に修復され展示されています。

【性能諸元】
九七式中戦車諸元

全長:5.55m
全幅:2.33m
全高:2.23m
重量:15t
懸架方式:
独立懸架およびシーソー式連動懸架
速度:38km/h
行動距離:210km
主砲:97式557mm砲
副武装:7.7mm機銃×2
装甲:25mm
エンジン:
4ストロークV型12気筒
空冷ディーゼル
170馬力
乗員:4名

(引用元:若獅子神社公式サイトより)

涙があふれ出て止まらなくなりました。
当時の親御さんたち、
出征していった少年たちの事を思うと、
今の世の中で起きている出来事に対して
やりきれなくなり、
自分にできる事はなにかと
自己問答してしまいます。

【祖父の時代】
私の祖父は二人とも出征しています。
母方の祖父は、戦地に赴く直前で
終戦を迎えたため、
戦後は我が家に帰ってきましたが、
父方の祖父は、開戦後2年足らずで
末っ子の叔父が生まれる前に戦争に行きました。
本籍地が南九州でかつ長男ではなかったので
早々に徴兵されたのでした。
今もなお、東シナ海のどこかで眠っています。
お墓はありますが、空っぽです。

【所在地】
〒418-0103 静岡県富士宮市上井出2317−1

【駐車場】
参拝者用の駐車場があります。

【トイレ】
設置されてはいますが、
鍵がかかっている事が多いとの事で、
事前に済ますことをお勧めします、
と公式サイトにあります。

【交通アクセス】
(車)
◆東名高速「富士」IC
◆新東名高速「新富士」IC
◆中央高速「大月)IC
139号線のバイパス、
「上井出」ICの近くです。

(電車)
◆東海道新幹線「新富士」駅
⇒バス「白糸の滝」「本栖湖」行き
◆身延線「富士宮」駅◎
⇒バス「白糸の滝」「猪の頭」行き
最寄りバス停「国立富士病院入り口」下車徒歩10分
※国立富士病院は現在は閉鎖されています。
バス停はあります。

バス会社:
富士急静岡バス株式会社

曽我兄弟の縁の地・富士宮市~井出の代官屋敷・曽我八幡宮・曽我兄弟の供養塔・曽我の隠れ岩・音止の滝

曽我兄弟の縁の場所(富士市)~化粧坂少将(姫宮神社)・曽我寺・曽我八幡宮・五郎の首洗い井戸

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白糸ノ滝(静岡県富士宮市)~世界文化遺産、源頼朝が和歌を詠み「信長公記」にも名所と記されています

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