深芳野(みよしの)は、稲葉通則の娘で、稲葉一鉄(稲葉良通)の姉ともされます。
または、一色義清(一色左京大夫義清)の娘とも、母は一色義遠の娘ともされ諸説あります。
これは、深芳野が産んだ斎藤義龍が、のち、一色左京大夫と称して一色氏を名乗っていることからも、このような説がありますが、詳細は不明です。
スポンサーリンク
いずれにせよ、深芳野は美濃守護・土岐頼芸の愛妾となっていました。
愛妾(あいしょう)と言うのは、お気に入りのめかけのことと言う意味です。
美濃一の美女と言われ、身長は約187cm(六尺二寸)ある身長が高い女性だったともされます。
そして、1526年12月頃に、長井新左衛門尉の子・長井規秀(斎藤道三)に下贈されて、長井規秀の側室になりました。
下贈(かし)と言うのは、身分の高い者が、身分の低いものに与えることを言います。
そして、1527年6月10日、20歳の時ともされますが、豊太丸(斎藤義龍)を出産しました。
ちなみに、斎藤道三の正室は、明智光秀の叔母とされる小見の方になります。
深芳野は、12月に斎藤道三に与えられて、6月に子を出産したことから、一説によりますと、深芳野は土岐頼芸の子を宿している状態で、斎藤道三に与えられたともされます。
個人的には、斎藤道三と深芳野は、もともと不倫の仲だったのでは?とも感じています。
深芳野を側室にした斎藤道三は、1542年に主君・土岐頼芸を追放し、美濃の戦国大名となります。
子の斎藤義龍(斎藤高政)は、土岐頼芸の落胤とする場合もあり、成長すると斎藤道三と仲が険悪になりました。
そして、1555年、斎藤義龍は弟らを殺害して、父・斎藤道三に対して挙兵するのでした。
深芳野に関しては、生まれた年、死去した年も不明であり、死因も当然わかっていません。
スポンサーリンク
美女である深芳野の役を務めた女優さんは下記の通りです。
NHK大河ドラマ「国盗り物語」では三田佳子さん。
テレビ朝日・新春大型5時間時代劇スペシャル「戦国乱世の暴れん坊 齋藤道三 怒涛の天下取り」では、秋吉久美子さん。
新春ワイド時代劇「国盗り物語」では鈴木杏樹さん。
そして、2020年NHK大河ドラマ「麒麟がくる」では、みよしの(深芳野)を南果歩さんが演じられます。
→西美濃三人の稲葉一鉄(稲葉良通)とは~曽根城主の稲葉貞通
→弓木城 一色義定や一色義清の最後と鉄砲の名手である稲富祐直
→土岐頼芸 美濃を乗っ取られるも鷹の絵がうまい美濃守護
→斎藤道三~権謀術数を駆使し大名になった美濃の蝮
→小見の方 (おみのかた) 斎藤道三の正室になった明智家の女性
→斎藤義龍~斎藤道三の嫡男として斎藤家を率いるも・・
この記事へのコメントはありません。