城跡

金山城(城山 (伊豆の国市))~畠山国清が籠った城ですが今はハイキングとロッククライミングで有名です。

金山城(城山)



スポンサーリンク



【金山城(城山)】

金山城(城山(じょうやま))は、
静岡県伊豆の国市にある標高342mの山です。
静浦山地に属しており、
伊豆半島ジオパークのジオサイトの一つです。

金山城跡は神益城(かんますじょう)ともいわれ、
室町時代の軍記物語である
「太平記」に畠山国清がたてこもった城として登場します。
現在、周辺にハイキングコースが整備され、
城山山頂からは、市内を一望することができます。

【歴史】
南北朝時代の1361年に
畠山国清は弟二人と共に、この城山の金山城、
同伊豆の国市と沼津市の境界にある発端丈山の三津城、
伊豆市の城山の修善寺城に立て籠もり、
鎌倉公方勢と戦い、翌年に降伏しました。

頂上部は見張台として
使用されていたと考えられています。
その後、戦国時代にも
小田原北条氏が城として使用したとのことです。
山中には堀切や土塁の跡が残っておりますが、
これらが畠山国清、小田原北条氏の
どちらの建城時に造られたものかは
わかっていないそうです。
頂上付近の登山道に南方向が開けた岩部がありますが、
これはこれらのいずれかの時期に
人が削って作られた通路であるということです。

【遺構】
堀切の一部・曲輪・虎口?・土塁

【地学的観点より】
城山は地下にあったマグマが冷え固まり、
浸食によって地表に現れることでできる
岩頸と呼ばれる地形です。
麓には狩野川が流れ、
岩肌が現れた特徴的な姿から、
周辺地域のシンボル的存在となっています。
元来「丈山」と書いたそうです。

【ハイキングとロッククライミングで有名】
現在では、歴史としての金山城よりも
その切り立った岩壁が
ロッククライミングのスポットで
人気になっているそうです。
また、狩野川の脇から山頂まで登山道が整備されており、
ハイカーの中には城山に登頂し、
葛城山を目指し、発端丈山を越え
駿河湾に抜ける長距離ルートを歩く人もいるそうです。
山頂は狭いが開けており、
北から南東方向の眺めがよく、
眼下に狩野川、北は富士山から、
南の天城山を望むことができるとのことです。

【所在地】
〒410-2325 伊豆の国市神島

【電話】
055-948-1428(伊豆の国市教育委員会)

【交通アクセス】
伊豆箱根鉄道「田京」駅より徒歩約30分

【駐車場もしくは駐車スペース】
駐車場:あり(但し2台分くらい)
※城山ハイキングコース入り口駐車場
駐車スペース:時には20台以上止まっている事も。

修善寺城~南北朝時代の関東管領及び伊豆守護であった畠山国清の乱

七尾城跡~国史跡の日本五大山城~能登畠山氏の本拠地。上杉謙信、前田利家も登場する能登の歴史攻防の城。

関連記事

  1. 岡崎城 天守閣 岡崎城(日本100名城)~徳川家康の誕生地の城で岡崎公園は日本さ…
  2. 白旗城(本城山)  白旗城(本城山)~「白旗」の地名は源頼義の前九年の役の戦揃えが由…
  3. 庁鼻和城址と国済寺 庁鼻和城址と国済寺~深谷上杉氏の祖である上杉憲英
  4. 河村城跡 本丸跡 河村城跡~平安時代から鎌倉時代、南北朝、戦国の世に在り続けた山城…
  5. 鳴海城跡(天神社) 鳴海城~築城は足利義満の時代、戦国期は織田信秀から今川義元直轄と…
  6. 藤岡城(下野国) 藤岡城~平将門が弟に築かせ、藤姓足利氏の始祖・足利成行が再興した…
  7. 陸奥・本宮城 本宮城(福島県本宮市)、二本松畠山氏の一族である鹿子田氏が築城し…
  8. 足利宅跡 足利氏館跡~日本百名城~鑁阿寺について



スポンサーリンク




コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

おすすめ記事

  1. 平維盛~平清盛の嫡孫で桜梅少将と称される美貌の貴公子でしたが、最期は自ら散ります。 平維盛

ピックアップ記事

  1. 旧高野家住宅 甘草屋敷
  2. 源頼朝と北条政子の像
  3. 興禅寺
  4. 明智光綱
  5. 安芸木村城
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
PAGE TOP