城跡

尾鷲・中村山城~仲氏の本拠の城でしたが、堀内氏善に攻略され和睦し降伏しました。

尾鷲・中村山城



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尾鷲・中村山城】

中村山城(なかむらやまじょう)は
紀伊国牟婁郡(現在の三重県尾鷲市)に
存在した日本の城(平山城)です。
尾鷲市中心部に位置する標高約50m、
比高差約40mの中村山丘陵全体に
築かれた平山城です。
この地域一帯を治めていた
仲氏の本拠の城です。

【別名】
中村山砦、中村山

【城郭構造】
平山城

【築城主】
仲新八郎

【築城年】
戦国時代

【主な城主】
仲氏

【廃城年】
不明

【遺構】
曲輪、碑

【歴史】
【戦国時代】
戦国時代に仲新八郎が築城しました。
仲新八郎は伊勢国司北畠氏の一族の末裔とも
甲斐武田氏の浪人の子孫とも
諸説ありますが詳細は不明です。

天正10年(1582年)
堀内氏善が紀伊国北部に侵攻し、
その際尾鷲にも攻め寄せました。
城の守備に従事したのは
仲新八郎を中心とした
世古氏・北村氏・荘司氏・
田所別当氏・林氏の6人衆で、
この城を拠点に現在の尾鷲市内にある
山ノ神砦、関山砦に布陣しました。
中村山城に篭城をして
奮戦しましたが、
ついに支えきれず荘司氏が
堀内氏善と和を講じて降伏しました。

【現在】
現在は城跡全体が
中村山公園として整備されており、
当時の名残はほとんど残っていません。
尾鷲・中村山城
なお、中村山公園は
桜の名所としても知られています。
本丸跡地には、
招魂祭相撲大会の際に
使用される土俵があります。
二の丸跡には尾鷲市立天文科学館が
置かれています。
唯一、櫓台には
中村山城が存在したことを示す碑が
建てられていますが、
長年の風化の影響で
ほとんど何が書かれているのか
読めない状態となっているとのことです。

【所在地】
三重県尾鷲市中村町字中村山

【交通アクセス】
紀勢本線(JR東海)「尾鷲」駅より徒歩約10分

堀内氏屋敷~堀内新宮城とも呼ばれた熊野水軍の将であった堀内氏善の居城跡です。

鬼ヶ城本城~有馬忠親の隠居城でしたが攻城され熊野水軍を率いた堀内氏善が治めました。

紀伊・長島城~北畠氏の家臣である加藤氏が南北朝に築城、奥村氏に時を超えて数度裏切られる。

金井城(北金井城)~種付千代次秀信の居城、遺構が良好に残っています。

笠木館~笠木御所とも呼ばれ北畠氏の一門である坂内氏の居館、県内屈指の中世の居館跡となります。

浜田城(伊勢国)~田原忠秀が築城し四日市の地名も誕生、後に滝川一益に攻略され落城、子は小牧・長久手の戦いで討死

有馬本城~鎌倉時代に熊野別当家の出という有馬氏が築城したと伝わります。

川瀬城~赤木城から5km余、立派な城址碑と傍らに小さな五輪塔がある城主不明の城跡。

赤木城~築城は藤堂高虎で続日本100名城に選定、田平子峠刑場跡と共に国の史跡に指定されています。

鵜殿城~三河の鵜殿長照やお田鶴(椿姫)のご先祖の地、鵜殿氏は熊野別当が出自とされています。

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