【本宮(もとみや)城】
本宮城は二本松畠山氏の一族で
鹿子田氏(本宮氏)を名乗った
畠山満詮によって築かれた城です。
畠山満詮は畠山氏を再興した
畠山国詮の次男とのことです。
なお、この畠山氏は
清和源氏で、室町幕府を開いた
足利氏の一族です。
畠山重忠の妻が足利義兼の子である
足利義純と再婚し、
足利義純は畠山氏の名跡を絶やさないために
畠山氏を名乗ることになり、
その子孫となります。
天正13年(1585年)に起きた
「人取橋の戦い」では、
伊達政宗がこの城を拠点にして
佐竹・蘆名連合軍と戦っています。
その後も伊達氏の会津・安積侵攻の拠点として
利用されましたが、
蘆名氏滅亡後に廃城となっています。
現在城址は「花山公園」として
整備されており、
安達太良神社の周辺に
土塁がわずかに残っています。
なお、本宮城は鹿子田館・愛宕館・菅森館という
三つの館の総称であるそうです。
菅森館は安達太良神社がある花山公園、
愛宕館は本宮小学校南方にある愛宕神社がある丘陵、
鹿子田館は北東部に位置する大黒山、とのことです。
【形態】
平山城
【築城主】
畠山満詮
【築城年】
応永・永享年間(1394年~1440年)頃
【廃城年】
天正17年(1589年)頃
【主な城主】
鹿子田氏
【遺構】
曲輪、堀、土塁
【花山公園・所在地】
〒969-1121 福島県本宮市本宮舘ノ越232
【交通アクセス】
(電車)
JR東北本線「本宮」駅から徒歩約20分程度。
(車)
東北自動車道「本宮」ICから12分程度。
【駐車場】
2台分くらいあります。
【トイレ】
神社脇の少し下った処に
男女別の水洗トイレがあります。
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