【指月殿】
指月殿(しげつでん)。
修禅寺に対面した鹿山の麓に位置する指月殿は、
北条政子が息子である源頼家の冥福を祈り
菩提所として建立したものです。
数千巻の経文を寄進し、
菩提を弔ったといわれていますが
その大半は散失し、
現存するものはわずか8巻となりました。
そのうちの第23巻が
静岡県指定文化財として
修禅寺宝物館に置かれています。
「指月」とは経典を意味し、
不立文字を解くための言葉であるそうです。
この建物は伊豆最古の木造建築といわれており、
本尊の釈迦如来像は、
禅宗式という珍しい形で、
持物のないはずの釈迦像が
右手に蓮の花を持っているのが特徴です。
スギの寄木造りで、高さ2.03m、ひざ張り1.69m。
鎌倉時代の作で、県文化財に指定されています。
昭和57年(1982)7月から
約2年をかけて、修復作業が行われました。
額の「指月殿」は同じくこの地に幽閉された
一山一寧の書と云われています。
一山一寧は中国からの渡来僧で、
蒙古からの間者だと疑われ、
この地に連れて来られましたが、
後に建長寺・円覚寺に住することとなったのでした。
【所在地】
〒410-2416 静岡県伊豆市修善寺
【交通アクセス】
(1)修善寺駅からバスで7分
(東海バス・伊豆箱根バス「修善寺温泉」行、終点修善寺温泉下車すぐ。)
(2)東名沼津ICから車で30分(伊豆縦貫道経由。)
※指月殿の専用の駐車場はありません。
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