【大築城】
大築城(おおづくじょう)。
大築城が築かれている山は、
慈光寺領域と越生(おごせ)郷の
境にあたる重要な場所です。
大築城は武蔵松山城主・上田朝直が
在地勢力である慈光寺を
攻略するために築城したと
いわれています。
また「石川忠総留書」に記されてはいますが、
所在地が確定していない
吾那蜆城(吾那憲光が築城)に
比定するという説もあるそうです。
詳細は不明な点が多いですが、
小田原北条氏の城であったことから、
遅くとも小田原征伐までには
廃城になったものと
考えられています。
現在城址には大規模な堀切や
土塁などが残っています。
【縄張形態】
山城
【標高(比高)】
466m(250m)
【築城主】
上田朝直か
【築城年】
戦国時代か
【地理地形】
埼玉県随一の山城、
越生町麦原地区の標高465mの
急峻な山に築かれていました。
ハイキングコースがあり、
周回することができます。
【登城について】
砂利道と登りの勾配がきつい箇所あり。
従って登山靴とポール持参で
入山したほうが良いとぼことです。
登城には北側の椚平方面からと
南側の麦原方面の二方向があります。
お勧めは南側であるそうです。
理由は縄張りが北側からの攻撃を
想定していないことと、
駐車スペースなど問題があるからとのこと。
この城跡は、本郭が
標高465mの地にあり、
周囲の斜面には郭やそれを結ぶ通路、
防備のための空堀などが残っており、
中世の山城としては
県内でも有数の規模と遺構を
誇るものであるそうです。
大築城は、小田原北条氏の家臣である
武蔵松山城主の上田朝直が
一山七五坊を有し関東屈指の
大寺院であった天台宗関東別院慈光寺を
攻略するに際して築城し、
北方5kmに望む慈光寺を
焼き討ちしたものと考えられています。
なお、この山の周辺には、
遠見、馬場硯水、大木戸、
モロドノクルワなどの地名が
残っています。
(現地の案内説明板より)
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【交通アクセス】
(電車・公共交通機関)
JR八高線「明覚」駅から
ときがわ町路線バス
「日向根行き」に乗り
「椚平入口」下車、徒歩約50分
JR八高線/東武越生線「越生」駅から
川越観光バス「黒山行き」に乗り
「麦原入口」下車、徒歩約90分
※バス運行に関しては最新の情報をご確認下さい。
(車)
関越自動車道・坂戸西スマートICから約40分
【駐車場】
◆住吉神社の駐車場を利用(越生町麦原383)
【駐車場】
◆あじさい山公園・駐車場
所在地: 〒350-0422 埼玉県入間郡越生町小杉1027
駐車台数:80台
駐車料金:無料
あじさい山公園から大築山まで:
往復所要時間:1時間35分~2時間)
【大木戸(椚平集落案内板)】
川を挟んで東側にそびえる大築城の、
手前に通っていた街道の監視のため
設置されていた大木戸を再現したとのことです。
北には大築城が攻略としていた慈光寺があり、
慈光寺の動向を監視していた可能性があります。
椚平地区や奥武蔵グリーンライン
も含めた案内図や、大木戸の由来が書かれた
案内板もあります。
残念ながら駐車禁止とのことです。
【所在地】
〒355-0365 埼玉県比企郡ときがわ町椚平
【大築城所在地(グーグルマップ)】
〒355-0364 埼玉県入間郡越生町
【大築城】
埼玉県比企郡ときがわ町大字西平字大築
【あじさい公園・所在地】
〒350-0421 埼玉県入間郡越生町麦原528
腰越城~上田直朝の重臣を務めた山田氏が城主、山城の特徴が凝縮された城跡とのこと。
扇谷上杉管領屋敷跡~扇谷上杉氏の遠祖は足利尊氏の叔父、鎌倉公方を補佐する関東管領家として鎌倉に居住しました。
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